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自主リリースのファースト、英のDead Pilot Recordsからリリースしたセカンドがどちらも完売し、レコードでリイシューまでされながら、流通の悪さから日本では一部の音楽ファンにしか知られていなかった、Message to Bears

繰り返される細やかな音色は、しんしんと降り積もる雪のように穏やかに私の心を満たしてゆきます。 日常の中で忘れてしまっている小さな感情を丁寧に掬い上げ、そっと教えてくれるような、切なげだけれどとても優しい音たちです。
—matryoshka calu

マルチ奏者Jerome Alexanderによるソロ・プロジェクト、Message to Bears。ギター、ピアノ、ストリングス、環境音、そして自身の柔らかな声を溶け合わせ、アコースティックな響きを残した、ミニマルで透明感に満ちた美麗なレイヤード・サウンドを奏でる、一瞬で心奪われる珠玉の傑作。

DOFA LilyBalmorheaÓlafur ArnaldsWill Samsonなどの、フォーキー〜オーケストラルなサウンドが好きな人は、伸びやかに舞い上がる叙情的な1曲目『Daylight Goodbye』を聴いた瞬間に虜になってしまうはず。

爪弾くリリカルなメロディーに、清らかなストリングスやピアノ、人柄をも映し出すような優しいヴォーカルが重なり、アートワークにも通じるメランコリックな感情がそっとわき上がる本作。マスタリングはキース・ケニフ(goldmund / Helios)が手掛け、丁寧な音作りと全体のクオリティーの高さからも、確かな才能をうかがい知れます。


[ Message to Bears PROFILE ]

Message to Bearsはマルチ奏者ジェローム・アレキサンダーによるソロ・プロジェクト。アコースティック・ギター、ピアノ、サンプル、パーカッション、ストリングス、ヴォーカルなどを重ねて、美しいサウンドスケープを作り出す。07年に、初レコーディング作『EP1』を100枚限定で自主リリースし完売。その後、英のDead Pilot Recordsから再発されたが、それも完売。同レーベルからリリースされたセカンド・アルバム『Departures』はCDで500枚プレスされたが、ソールドアウトとなり、今年ようやくレコードで再発された。そして、3枚目となるニューアルバムがボーナストラックも追加されて遂に国内盤化される。マスタリングはキース・ケニフ(goldmund / Helios)が担当。