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坂本龍一も大ファンというテイラー・デュプリーの「ビートもの」が姿を変え10年ぶりに蘇りました!!

4つ打ちのビートを極限まで研ぎ澄ました作風は、所謂クリック・テクノからラスター・ノトンまで、その流れはここから始まったと言っても過言ではありません!
この半端ない中毒性と時を越えても色褪せない感覚には驚愕するばかり!
今のテクノ・リスナーにこそ聴いて欲しい名作です!

テイラー・デュプリー本人によるコメント:

今の自分の作風や近年の12Kのリリースものと比べると、一聴あまり関連がないものに聴こえるかもしれないが、ここには明らかに空間性とミニマリストな姿勢で練られた細部の感覚がある。
例えばループや繰り返しは、いつでも自分の持ち味だし、なによりも一貫したコンセプトである<不完全さ>がここにある。


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作品解説:

本作は12Kのレーベルオーナー、テイラー・デュプリーによる超久々のビートもの新作。2001年頃にオランダのAudio. NL.から12インチシリーズとして発売されていた楽曲を選りすぐり、新たに調整/リマスタリング/ジャケ・デザインを施し、更に未発表2曲を加えた計68分にも及ぶ大作。
これらのトラックが制作されたのは90年代初期。4つ打ちのビートが完全に独自のものへと昇華され、今人気のアンビエント路線につながる繊細さを併せ持ったスタイルとなっている。
彼の焦点はビートを極限まで削ぎ落とし、研ぎ澄ますことにあり、それとは別のミクロな音がリズムを助長させ、さらに細かい音が生まれては消え、革新的な作風である。

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テイラー・デュプリー プロフィール:

1971年生。NY在住のサウンドアーティスト、グラフィックデザイナー、写真家として活動。
1997年1月1日、デジタルミニマリズムと現代様式に焦点をあてた音楽レーベル12kを設立し、日本でも人気を博す。
音楽家としてはRitornell/Mille Plateaux, Raster-Noton, SPEKK, Sub Rosa等、各国のレーベルからリリースしている。1999年1月、NYのレーベルCaipirinha Musicからリリースされた歴史的なコンピレーションは同スタイルのアーティスト達を集めたものとしては最初の部類で、盛り上がりつつあったこの種の電子音楽のジャンルに「マイクロスコピック・サウンド」という今のクリック・テクノの原型となる名前を付けるほどの1枚となる。